Bookkeeping (簿記) 1

今回は、"Bookkeeping (簿記)"のさわりを説明したいと思います。

 

そもそも"Bookkeeping (簿記)"とは何かというと、これまで見てきた"Financial Statements (財務諸表)"を作るために、日々の取引を記録していく作業を指します。この取引記録は、"journal entry (仕訳)"と呼ばれます。

 

f:id:frog_understander:20171029143844p:plain

 

早速ですが、"Bookkeeping (簿記)"により作成した"journal entry (仕訳)"の例を見てみましょう。

 

f:id:frog_understander:20171029152132p:plain


"Bookkeeping (簿記)"の初学者がまずつまずくのは、「"Debit/Dr. (借方)"と"Credit/Cr. (貸方)"ってナニ?」、「どうして同じ金額が入っているの?」等でしょう。参考書ではこうしたコアの部分が説明されていなかったりするので、もっともな疑問です。乱暴な言い方になりますが、資産や負債、費用や収入の出どころをひもづけるために、左右両方に同じ金額を入れています。この方法は、"Double-entry-bookkeeping (複式簿記)"と言い、世界中で採用されています。

 

一方にしか入力しなければ、どんな問題が起きるでしょうか? 例えば、記録上、"Cash (現預金) 100"とのみ書かれていたとします。その現金が"Sales (売上高)"からきたものか、"Borrowings (借入)"からきたものか、出どころはわかりません。マネーロンダリング組織ならまだしも、手元の現金が返済必要か不要かわからないようでは、とても会社を運営できないですね。 

 

 "Double-entry-bookkeeping (複式簿記)"では、どの項目を左右どちらに書くか、デフォルト値が設定されています。各項目が減る場合は、増える場合の逆なので、特に意識する必要はありません。

 

f:id:frog_understander:20171029143748p:plain


最後に、"journal entry (仕訳)"がどのように"Financial Statements (財務諸表)"に影響するか見てみましょう。"journal entry (仕訳)"がいくら複雑になっても、仕組みは全く同じなので、シンプルに考えましょう。

 

f:id:frog_understander:20171029153104p:plain